【 ふたご・つなげるプロジェクトまとめ チームキキララ 】

 

はじめに

 

みなさんお久しぶりです!内田ゼミです!!

 

今回から3件、内田ゼミが「NPO法人つなげる」と「TOCJの田辺さん」と一緒に頭に大汗をかきながら作成したTOCを発表していきます。

全部で3事業分のTOCがあり、

・養育者向けTOC(キキララ)

・支援者向けTOC(Eureka)

・非当事者向けTOC(ふたごのえほん)

の3つです。

 

今回はチームキキララが担当していた養育者に向けたTOCとその説明を発表させていただきますので、お手隙の際にご確認いただけると幸いです!

 

 

養育者向け事業TOC

 

TOCの説明

 

このチームは、最初に養育者向け事業の長期成果(養育者の方々が多胎だが生んでよかったと思える社会)を設定し、それとシステミックプロブレムの差分を埋めていくという方針でTOCを作成していきました。

なので、システミックプロブレムから順に長期成果に至るまでの流れを説明していきたいと思います。

 

以下8つに分けて説明します。

1. システミックプロブレムの説明

2. システミックプロブレムから途中成果「ママが悩みを共有できる状態」までの流れ

3. 「ママが悩みを共有できる状態」からの分岐の説明

4. 分岐左側「ママができないことをもので解決できる状態」の説明

5. 分岐中央「ママが経験者に助けを求められる状態」の説明

6. 分岐右側「ママがストレスを抱え込まない状態」の説明

7. 分岐から長期成果「多胎だが産んで良かったと思える社会」までの流れ

8. 究極成果までの流れ

 

drive.google.com

 

1. システミックプロブレムの説明

 

社会の根っこにある、問題を生じさせている原因、システミックプロブレムですが、「感情を抑圧し当事者意識が希薄化し個々人が自分の声・痛み・違和感に鈍感になっている社会」、「自分の居場所がなく、身近に助けを求められず、希望を失い無力感に苛まれ、子供の命の誕生を当たり前に喜べなくなっているママ」という2つで設定しています。これはTOCの対外向け資料という性質を考慮したもので、特殊すぎる問題を挙げると一般の方の理解を得難いが、一般的すぎると事業の本質を説明するのが難しいという問題を解決すべくこのような設定になっています。

 

2. システミックプロブレムから途中成果「ママが悩みを共有できる状態」までの流れ

 

まず、システミックプロブレムから派生した状態として、ママが命の誕生を当たり前に喜べなくなっていることに気づいている状態が生まれます。その後他のママが自分と同じ状況にある事実を介入として我々が発信することによって、他のママも命の誕生を当たり前に喜べていない、自分と同じ状況に置かれている人がいるのだと気づいている状況に至ります。そこに、ふたご育児の様々なことを共有できる「ふたごのへや」を介入として提供することによって、ママが悩みを打ち明けることのできる場があると認識している状況に至ります。そして、実際に「ふたごのへや」に参加していただき、様々な意見交換がなされている現状を見ていただくことでママが悩みを共有したいと思う状態になります。そして、より相談しやすいプラットフォームとして「ふたご相談室」や「ふたごの家」を介入として提供することによって、途中成果である「ママが悩みを共有できる状態」に至ります。

 

3. 「ママが悩みを共有できる状態」からの分岐の説明

 

ママが悩みを共有できる状態まで至ると、そこから長期成果に向けて大きく分けて2つの分岐に派生していきます。左側「多胎ママが多胎だからという理由で出来ないことを諦めない状態」、右側「ママがストレスを1人で抱えこまない状態」です。長期成果「多胎だが産んで良かったと思える社会」を達成するためには、ママがストレスを感じることが少なくなり、育児の楽しさ、喜びを感じてもらうことが必要であると考えました。そして第二に、仮にストレスを感じることがあってもそれを同じ悩みを抱える人や経験者の方々に相談することによって発散することができればよいのではと考えました。これら2つの要素が同時に達成されて初めて「多胎だが産んで良かったと思える社会」が実現されると我々のチームは考えたのです。なので、このような分岐が生まれています。更に細かく見ていくと、左側「多胎ママが多胎だからという理由で出来ないことを諦めない状態」は2つの部分に別れています。「ママが出来ないことをモノで解決できる状態」と「ママが経験者に助けを

求められる社会」です。これは主に実際に双子育児を体験された方々のインタビューに基づいて、できないことができるようになるには、育児を手助けする便利なもの、そして実際に助けを求められる経験者の方が必要になると考えたためです。次のパートからはそれぞれの分岐について詳細に見ていきます。

 

4. 分岐左側「ママができないことをもので解決できる状態」の説明

 

はじめに、「ママが悩みを共有できる状態」から「ママができないことをもので解決できる状態」に至るまでの流れを説明します。「ママが悩みを共有できる状態」にあり、それにふたごつなげるの方々が傾聴することによって「つなげる」が共有した悩みの中からママのニーズをキャッチできる状態が生まれます。そして、その集約されたニーズを企業の方に提案することによって「ママのニーズが企業に把握されている状態」に至ります。そして実際に企業にものを生産していただくことによって、「障害を減らせるモノがある状態」に至ります。その状態から体験会や広告といった周知事業を介入として提供することによってそれらのものが実際に双子ママに認知され、入手できる状態が生まれ、「ママができないことをもので解決できる状態」に至ることができます。

 

5. 分岐中央「ママが経験者に助けを求められる状態」の説明

 

次に、「ママが悩みを共有できる状態」から「ママが経験者に助けを求められる状態」に至るまでの流れを説明します。ママが日頃から悩みを共有し、経験者や当事者の方々から適切なアドバイスをもらうことによってママがつながった人たちのことを信頼している状態が生まれます。その状態に更に実際に経験者の方が他の人に頼って助かった、あるいは他の人が受け入れてくれた経験談をママに対して共有することによって、ママが経験者に頼ることへの抵抗感がない状態が生まれると考えられます。加えて実際に頼るための手段としてピアサポの方々との接点や意思表示ツールを提供することで「ママが経験者に助けを求められる社会」、「つまり育児を頼める人が家族以外にいる社会」が達成できると考えます。

 

6. 分岐右側「ママがストレスを抱え込まない状態」の説明

 

次に、「ママが悩みを共有できる状態」から「ママがストレスを抱え込まない状態」に至るまでの流れを説明します。まず悩みを共有することそれ自体によってストレスを抱え込まない状況が達成できると考えられます。加えて、掲示板など悩みとその解決方法が蓄積されたサービスを提供することによってママが多胎育児のノウハウを継承できる状態が生まれます。それを通してママが悩みの解決方法を発見することができ、途中成果である「ママがストレスを抱え込まない状態」が達成できると考えられます。

 

7. 分岐から長期成果「多胎だが産んで良かったと思える社会」までの流れ

 

上で説明したように、左側「多胎ママが多胎だからという理由で出来ないことを諦めない状態」、右側「ママがストレスを1人で抱えこまない状態」の2つが達成され、「多胎だが産んで良かったと思える社会」が実現されると考えています。

 

8. 究極成果「誰もが命の誕生を当たり前に喜べる社会」までの流れ

 

「多胎だが産んで良かったと思える社会」が実現され、多胎ママは命の誕生を当たり前に喜べるきっかけを得ることができます。そして、この取り組みを多胎ママにとどまらず単胎ママや第三者の方々に認知、追体験していただき、「そもそも自分が命の誕生を当たり前に喜べていないのではないか?」と気づいていただくことにより、究極成果「誰もが命の誕生を当たり前に喜べる社会」に近づいていけるのではないかと考えます。

 

 

おわりに

 

ここまで読んでいただいた皆様、ありがとうございました!

次の投稿では支援者向け事業TOC担当のチームEurekaの成果を発表しますのでお楽しみに!

 

 

Tocに関してはコチラ

http://www.theoryofchange.jp/

 

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