【FBLX 神戸市課題解決プロジェクト 10/19】

 

はじめに

 こんにちは!10月も下旬にさしかかり、かなり涼しくなってきましたね。

今回は10/19のゼミの様子をチーム2からのんがお伝えします。

 

10/19の流れ

今日は、デザイン思考のempathy とdefineを考えました。
今まで、現地見学やインタビューを通じて集めた情報をもとにペルソナを再度考えました。
そして、ペルソナはどんな人なのか(empathy)どんな課題をもっているのか(define)についてチームで話し合いました。
ペルソナの潜在的なニーズを考えるためのhow we〜?というワークをしました。
人それぞれみているポイントが違うからこそ、ペルソナの課題の意見がたくさんあり、おもしろかったです。

しかし、どれを1つの課題と定義するか収束させるのが難しかったです。


今回ゼミの中でアイスブレイクとして2つ行いました。

自分や周りの人の悩みや課題に対する発見があり面白いのでおすすめです。

1バイアス
2魔法のコトバ

 

おわりに

 みんな久々の対面での議論に慣れてきて、盛り上がりを見せた時間でした。

次は11月の投稿をお楽しみに!

【FBLX 神戸市課題解決プロジェクト 10/5】

 

はじめに

 こんにちは!10月に入りましたがまだまだ残暑が厳しいですね。かと思えば朝夕は冷えるので体調管理には気を付けましょう!

今回は10/5のゼミの様子をチーム3からももたろうがお伝えします。

 

10/5の流れ

①アイスブレーク
 

 内田ゼミ恒例のアイスブレークです。長田区役所の方々とも少しづつ打ち解けられてきているかも。

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②レクチャー
 

 砂川さんによるエンパシーマップとペルソナのレクチャーを受けました。エンパシーマップの作成では事実と推測の区別が重要であること、ペルソナの作成では綿密な調査が必要であることなどを学びました。

③チームごとの活動
 

 レクチャー後は、9月に行った2回のインタビューをもとにエンパシーマップとペルソナを各チームで考えました。
 ここで、私のチームの様子を少し紹介します。
 私のチームでは始めにインタビューをさせていただいた方を参考にエンパシーマップとペルソナを考えました。少ない情報の中での作業だったので推測をするのが難しい部分もありましたが、これからの活動で徐々にアップデート・修正していていけたらと思っています。

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④チームごとの進捗と方向性を全体で共有
⑤流れ解散

おわりに

 いよいよ対面のゼミも始まりました。すでにプロジェクトの難しさ感じていますが、対面ゼミができることに感謝しながら励みたいと思います。

【後期プロジェクト、FBLX神戸市課題解決プロジェクトについて】

 

はじめに

こんにちは。今回の記事では後期から始まるFBLX神戸市課題解決プロジェクトについて、前回に引き続きぐつが紹介していきます。

FBLX神戸市課題解決プロジェクトとは

 FBLXは、「FBL」=Field-Based Learning, 「X」=いろいろな、を指します。日本語で表すと、現地を中心に様々な事を学んでいくこと、ぐらいの意味合いになります。神戸大学では、この「FBL-X」の科目を扱うV.Schoolという教育・研究組織があります。後期の内田ゼミからは、このV.Schoolの方々と共に、神戸市の行政課題の解決をやってみよう!という事でこのプロジェクトが始まります。

 そして、今回私たちが取り組む行政課題は、「長田区の子供たちの読書習慣を身につける」ことです。神戸市の長田区では、子供達の本離れが懸念されており、そこで私たち内田ゼミとV.Schoolの方々に協力させていただくことになりました。

 個人的に、本を読むことは、日頃見るネットニュースやスレッドで見られるような断片的な情報だけではなく、一つ、または複数の事柄について詳しく知ることができるし、他人が書いた長い文章を読むことも論理性や多様な価値観をを育む上で重要だと思うので、この課題はぜひ解決してみたいです。

夏休みに行ったゼミ活動

オリエンテーション(9月10日)

 後期ゼミの先駆けとして、9月10日にオリエンテーションがありました。オリエンテーションでは、FBLX神戸市課題解決プロジェクトについてのお話に加え、課題解決をする上で重要になってくるというデザイン思考について、V.Schoolの方から説明がありました。

 デザイン思考とは、読んで字のごとくデザイナーが、何かをデザインする時に使う思考方法で、相手に徹底的に共感したり、試作品を様々に生み出していったり、小さい失敗をいくつか繰り返して真の課題を身につけようとしたりすることにその特徴があるとされています。

 そういった意味合いでは、私たち内田ゼミは、前期のゼミで様々な試作品を当事者の立場から考えて何度も作り直してきたので、知識としては知らないながらもデザイン思考をしていたのかもしれません。とはいえ、真の意味で当事者の気持ちを理解するのは非常に難しいことであると前期では深々と思い知ったので、今回は童心に帰って(?)、今の子供達の立場で解決策を探して行ければ、と思います。

インタビュー(9月21,27日)

9月の21,27日には、長田区の小学校のPTAさんへ、お子さんの読書習慣についてのインタビューをZOOMで行いました。生徒達はチームごとにいくつか質問を行い、PTAのお母さん方も快く答えてくださいました。

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 私は27日に参加させていただいたのですが、インタビューさせていただいたお母さんに、お子さんの読書のきっかけを尋ねたところ、料理という趣味がきっかけで料理の本を読むようになった、と仰った事が印象に残っています。読書以外の自分の習慣から、読書をすることに繋がった、という過程は、今後施策を考える上で鍵になるかも、と思いました。以下は私のチームメイトのインタビューの感想になります。

 

良い意味で親の子に対する読書をしてほしいという想いが強いなと感じました。親御さんとしても様々な想いをお子さんに持たれており、様々な工夫をされてるのだと学ぶ事ができました。子供が読書習慣より身に着けられるような取り組みを考えたいと思います!

読書習慣をつけてほしいという切実な思いを直接聞けてよかったです。子供に静かになってもらうためにはゲームなどに頼るのも仕方のないことなのかなとも感じましたが、出来る限りどうやったら本を読むということを子供にしてもらいやすくなるのか、今後しっかり考えていきたいと思います。

お子さんに読書をしてもらうために行っていることは家庭によってさまざまだけど、その根幹にある読書をしてほしい理由に関しては共通している部分があると感じました。お母さまのアツい想いが伝わるインタビューでした!これから企画を考えていくことが楽しみです😊

おわりに

新しく後期のプロジェクトが始まりました。子供達のために何が出来るのか、まだ実感が湧きませんが、チームの皆さんや内田先生の他にも、図書館の司書さんやPTAの方々、長田区役所の方など多くの方にプロジェクトのサポートをしていただいております。協力していただく皆さんに感謝するとともに、後期のプロジェクトも頑張っていければ、と思います。

【ふたご・つなげるプロジェクト】~チーム3~

はじめに

 こんにちは。広報担当のぐつです。最近は暑さも落ち着いてきて、だいぶ過ごしやすくなっているように感じます。一方で、もう少しで空気も乾燥していって寒くなっていき、風邪やウイルスも広がりやすくなると思います。寒さとともに身を引き締めていきましょう!

 さて、今回の記事ではチーム1,2に続いて、チーム3の前期の活動について報告していきます!

チーム3の方向性について

 以前の記事で述べられていたように、神戸大学の内田ゼミでは、多胎児育児をされているパパさん、ママさんに向けて学生という立場で何かできないかと模索しています。  チーム3では、多胎育児をあまり理解されていない方々に対して、社会課題としての多胎育児を認知していただくことで、社会を少しでも変えていけないかと考えました。このアプローチは、実際に多胎育児をされている方へのインタビューにヒントを得ました。というのも、インタビューの中で、多胎育児で悩んでいる事をお伺いしたところ、社会や周りの人から理解されない、といったことを皆様が口を揃えて仰っており、ゼミで習ったシステム思考(課題の解決策を考えるとき、当事者ではなく当事者を囲むシステム、社会に注目する考え方)の考えと重なったので、なんとか理解してもらえないだろうかと方針を決めました。

チーム3の施策

 社会にもっと多胎育児を認知してもらうために、チーム3はチラシを使った広報活動を提案しました。なぜ発信力の高いYouTubeTwitterTikTokなどのSNSを用いなかったのかというと、学生で、さらに発信力の無い私たちでは、あまり興味を持ってもらえないと考えたからです。チラシであれば、最前線で活動をされているNPO法人のつなげるさんがTwitterなどで紹介していただける上、イベントでも配っていただくことで、少しでも多くの人に見ていただけるのではないか、とチーム3は考えました。実際に作ったチラシがこちら↓(左:表、右:裏)

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 チラシの作成にあたって特に注意したことは、表ではなるべくインパクトがあるように写真を大きく使い、内容は簡潔に、一方で裏ではどのようなことに悩まされているのか最後には問いかける形で、なるべく印象に残り、情報が伝わりやすいようにしました。こだわった点として、インタビューや多胎育児のコミュニティLINEチャットでのパパさん、ママさんの意見の傾向を分析し、最も悩んでいる傾向のある問題(ベビーカー)に焦点を当てて紹介しました。

おわりに

 今回のゼミの活動を通して初めて、社会課題の解決に向けてまじめに考え、さらに、実際に社会課題を解決しようと奔走されている方と共に作業をするという貴重な経験をさせていただきました。社会課題について考えるのは想像以上に難しかったですが、インタビューやチームみんなで考えた時間を通じて、様々な考え方に触れることが出来ました。今回の活動を通して、少しでも多胎育児について社会が認知してくれたらいいな、と思います。

 また、NPO法人の方々や内田先生には真摯に私たちの意見を聞き入れていただいたり、アドバイスをいただいたりと、様々なサポートをしていただきました。オンライン授業という意思疎通の難しい状況ではありましたが、その中でも一つの施策を提案することができたのは、皆様のサポートあっての事でした。この場を借りて感謝致します。

【ふたご・つなげるプロジェクト】~チーム2~

 

はじめに

みなさんこんにちは!

今回はチーム2のみなさんに活動報告をしてもらいます!

 

前期の活動について

  • チーム2の発表内容

チーム2では「ふたごのへやをより多くの当事者の方(=双子のママ)に認知してもらう」ということを目標に、テキスト分析を用いて活動していました。

また、認知してもらうだけで終わらず、参加してもらうための動線作りという点も意識していました。

具体的には、ふたごのへやのHPの改良を行いました。

以下、工夫した点をいくつか紹介させてもらいます。

 

このように無料キャンペーンを行うことで、新規ユーザーが参入しやすくしたり

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テキスト分析で調べた同時に使われてる言葉のランキングを掲載することで、「ふたごのへやに参加している方はどんなことで悩んでいるんだろう」という疑問に答えられるようにしたり

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双子のママがよく抱く質問をQ&A形式にしてまとめたり

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などなど。

素敵なふたごのへやをもっと広めたい という想いに沿った発表が出来たのではないかと思っています。

 

 

  • 感想


私にとって、今回のNPO法人つなげるさんの活動に参加させていただいたことが、人生で初めて本格的に社会課題に取り組んだ経験でした。
今回一番学んだことは、現実社会に存在する社会課題が非常に複雑であり、それゆえに社会課題の解決がとてもやりがいのあるものだということです。
プロジェクトの初期は、社会課題の現状を知ることから始まり、自分たちが解決のためにどのようなアクションを起こせるのかということをメンバーでたくさん議論を交わしました。

議論の中で特に意識したことは、自分たちが学生であり、子育てを経験したことがないということを踏まえて、できるだけ当事者の立場になって考えるということです。
そして前期ゼミの最終日、メンバーで議論してきたことを、つなげるの方たちの前でプレゼンさせていただきました。
自分たちのアイデアを実際に活動されている役員の方に発表することに多少の不安がありましたが、つなげるの方たちから、「参考にさせていただきたい」というお言葉をいただき、とても安堵したのを覚えています。
そして私自身、双子育児の奥深さというものを知り、ここで終わらせるのではなく、引き続き自分にできることをしていきたいと思い、私たちのアイデアが一部導入された新しいプロジェクトに現在参加させていただいています。
今回の前期ゼミで経験したことは自分にとって、社会課題に対して自分がどのように貢献できるのかを考えさせられた貴重な経験でした。

ありがとうございました。

ペンネーム:まるちゃん

 

今回のプロジェクトを通して、他人の立場になって考えるということの大切さ、そして難しさを改めて感じさせられました。

多胎育児という、まだ学生の自分には普段生活している中ではなかなか思考を巡らすことがない分野に関して真摯に向き合い、考えていく中で、他人に寄り添うことの大切さをしみじみと実感させられました。

ソーシャルビジネスという分野の難しさも痛感させられましたし、何よりも運営者の善意によって成り立っている団体が数多くあるんだなと思い知らされました。
チームメンバーとの協力では自分はまだまだ未熟な点が多く、頼ってしまうことが多かったという反省点があります。

今後チームでよ活動があれば、自分がチームを積極的に支えれるような役割ができるように日々成長をし、みんなの役に立てるように頑張り続けようと決意しました。
改めて、今回の活動を通して、自分の未熟さ、そして協力することの大切さ、何より全力で物事に取り組むことの重要さを学びました。

最後になりますが、この活動のメンバーの一人になることができて本当に良かったです。

ペンネーム:のり

 

つなげるさんのこれから行っていきたいことや課題はたくさんある中で、今私たちがつなげるさんのためにするべき・できることは何か考えることは難しかったですが、楽しかったです。

解決策として実際に自分たちでホームページを作れたのは良い経験だったと思います。この経験を通じて社会課題は身の回りにあり、社会課題のために活動されている方やNPOがいることを知りました。

すてきな活動をされているNPOが継続的に活動できるようにサポートできる人になりたいと思いました。

ペンネーム:のん

 

NPO法人についても、テキスト分析についても、双子の育児も、全てにおいて初学者の私たちが出来ることはなんだろうと考えることが多かった活動でした。

難しいことが多かったからこそ、新しく学ぶことも多かった前期だと思います。

特に多児育児に関しては、1人っ子の私にとっては兄弟がいる環境・しかも双子ということで、自分の想像が至らない点が多くありました。

ママ達の苦労を感じた分、その助けになれるふたごのへやをもっともっと多くの方に知ってもらいたいです。

NPO法人つながる様には様々な面でご協力いただきました。

この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。

ペンネーム:いっこ

【ふたご・つなげるプロジェクト】~チーム1~

 

はじめに

みなさんこんにちは!

今回はチーム1のみなさんに活動報告をしてもらいます!

 

前期の活動について

  • チーム1の発表内容

チーム1では、NPOつなげるが運営するLINEのオープンチャット「ふたごのへや」にフォーカスしたHPを作成しました。

このHPの意図は、オープンチャットに参加するときの心理的障壁を少しでも減らすことです。

そのため、「ふたごのへや」というオープンチャットの特徴や利用方法などの情報をまとめました。

本来はテキスト分析を利用してHPを作成するということでしたが、わたしたちのチームでは意図を重視して無理に使うことはしませんでした。

ただ、HPに「利用者の声」という部分をつくったので、その部分で利用できそうだと考えています。

また、どの特徴や情報を強調するかや、強みであるピアサポさんをどのようにアピールするかなどの部分も改善の余地が大きい部分です。

気づいたこととしては、作成したページをNPOつなげるのHPの一部にすると、つなげるという団体を知らなければ「ふたごのへや」というオープンチャットにもたどり着きにくいということです。

そのため、私たちのチームは団体のHPとオープンチャット「ふたごのへや」のHPを分けることを提案して、発表を終えました。

 

  • 感想


一言でいうと、とにかく難しかったです。
育児に関するプロジェクトでしたが、出産も育児もしたことがないので、育児をするとはどういう生活・感情になるのか想像して理解するのは至難でした。
そしてそれをプロジェクトにどのように反映させるのか、考えることが多くあって大分迷走しました。
結局初期に考えたことをブラッシュアップさせる方向に落ち着きましたが、そこからもう少し発展したアイデアが出せるとよかったなと思う部分もあります。
反対によかったなと思う点は、アウトプットの良さを学べたことです。
私は考えて考えて行き詰るといろいろと投げ出したくなるときがありますが、プロトタイプをつくることで思考が形になり、考えるためのスペースができるような感覚でした。
後期のプロジェクトでは考えることとアウトプットのバランスを意識して活動できればいいなと思っています。

ペンネーム:ももたろう

 

今回のプロジェクトは方向性が定まってからが難しかったです。
具体的にするのに時間がかかり、さらに実際にホームページをつくるのにも時間がかかりました。

つなげるの皆さんのお話に加えて、双子のママさんにインタビューさせていただけたことがとてもよかったです。

1番印象的だったのはコロナによって旦那様が在宅勤務になった結果育児を手伝ってもらえるということでした。

コロナで家に篭る生活で気が滅入るのではないかなどマイナスなことばっかり考えていましたが、コロナ禍にもプラスの面があったのだなと気付きました。

ホームページのデザインを作る担当になったのですがママさんたちが見やすいのはどんなデザインか、ホームページからふたごのへやに参加してもらうにはどのようにすればいいのか試行錯誤しました。
まだまだ改善できる点がいっぱいですが、少しでもつなげるさんの力になれていたらと思います!

初めて学ぶことばかりでとても勉強になりました。ありがとうございました。

ペンネーム:ちさと

 

今までに社会問題について深く考えたことはありませんでしたが、前期ゼミを通して、社会問題の解決という課題に取り組むという貴重な経験をすることができました。
多胎育児という話題は、今までの自分にとっては縁遠いものだったので、プロジェクトが始まってすぐの段階ではどのような発表になるのだろうと不安でしたが、つながるの方々のお話を伺ったり、チームのメンバーに助けてもらうことで、最終的には良い発表になったのではないかと思います。
今回のプロジェクトを通して、社会問題を解決する意義や難しさなど、多くのことを考えることができました。

今回学んだことを次回以降の活動に活かせられるように頑張りたいと思います。

ありがとうございました。

ペンネーム:よっしー

【 PBL-X 神戸市課題解決プロジェクト 1/26 】

はじめに


こんにちは!内田ゼミの「うた」です。
神戸大学では4クオーターの到達度確認試験も終了し、学生は春休みに入りました。
春休みに入ったとはいえ、大学生活が残り一年であることをひしひしと感じ始め、複雑な心境です。

さて今回の記事では、1/26に開催された「PBL-X 神戸市課題解決プロジェクト」の最終報告会について共有させていただきます。
最終報告会では、各チームが約4か月間にわたり、議論を重ねては、振り出しに戻り、議論を深めては、行き詰まり・・・という過程を経て、磨きをかけた事業案のプレゼンテーションを行いました。
また最終報告会では特別ゲストとして、灘区の民生委員さんから3名、神戸市役所の企画調整局つなぐラボから2名の方々をお招きし、各チームの事業案に対し評価・審査をしていただきました。
以下では、各チームの事業案と、特別ゲストの方々からいただいたご講評についてまとめたいと思います。
ぜひお付き合いください!


今回のゼミの内容


神戸大学PBL-X 神戸市課題解決プロジェクト」では、「高齢者のニューノーマルをプロトタイピングする」というテーマのもと、デザイン思考を学び、実践しながら事業の立案を行ってきました。
最終報告会は、約4か月間取り組んだプロジェクトの集大成ということもあり、会場には緊張感が漂っていました。

 

そんな中、最初に発表を行ったのは、チーム1でした。
チーム1の事業案は「サンテレビ×神戸市 dボタンを活用して高齢者に運動を」というものでした。
コロナ禍で外に出る機会が減り、運動することを億劫に感じるようになってしまった高齢者に対して、テレビのリモコンのdボタンで毎日の運動を記録してもらい、高齢者はその成果に応じてプレゼントへの応募ができるというものでした。
私はこの事業案を聞き、高齢者がスマホタブレットといった機器を使って参加するのではなく、各家庭にあるテレビのリモコンで参加できるという手軽さがよいと感じました。
特別審査員の方からは、「実現性・具体性がともに高く、ポイント制がおもしろい」という評価をいただいていました。
一方、「そもそも運動さえしていれば健康が保てるのか。毎日一人で運動するよりも、たまにであっても他者と会話をするほうが健康に効果的ともいわれている」と、事業を考えるうえで立てていた仮説は正しいのかをもう一度見直すべきだというご指摘もいただいていました。

 

次に発表を行ったのは、私も所属するチーム4です。
チーム4では、老老介護に日々励む高齢者が利用できる「介護カフェ 憩」の事業提案を行いました。
この介護カフェには独自のポイント制度を設けており、高齢者はカフェの利用を通してポイントを貯めたり、使ったりすることができます。
(例えば、介護カフェ内で開催されるセミナーや相談会への参加でポイントを獲得することができます。獲得したポイントは、中古の介護用品の購入費用や、趣味の会への参加費として利用できます。)
このポイント制度をきっかけとして、一人で介護の負担を抱え込んでしまう高齢者に、介護仲間や介護カフェの協賛企業とのコミュニケーションを促し、精神的な負担を軽減させることが、介護カフェの最大の魅力であると考えます。
特別審査員の方々からは、「高齢者同士が実際に会って、交流できる点がとてもよい」「(普段介護を通して親を)支えている人を、カフェで支えるという着眼点がおもしろい」というご講評をいただきました。

 

次に発表を行ったのは、チーム2です。
チーム2は「シニア新歓」という事業案の提案を行いました。
このシニア新歓とは、社会と分断されてしまう危険性の高い「受動的な高齢者」と、仲間を募集している高齢者コミュニティを、神戸市が仲介となってマッチングするイベントです。
特別審査員の方からは、「受動的な高齢者をターゲットにしている点がよい」「新歓というアイデアが学生らしく、受動的な高齢者を巻き込む事業が斬新でおもしろい」という声をいただいており、その着眼点が大変評価されていました。
大学でも、新入生とサークルや部活動のマッチングを行う「新歓」は開催されるのですが、これを高齢者にも応用するアイデアがおもしろいと感じました。

 

最後に発表を行ったのは、チーム3でした。
チーム3は「ポケモンGO×サービスエリア」という事業案の提案を行いました。
車を使っての家族旅行のなかで、トイレに何度も行きたくなるおばあちゃんの申し訳なさを、孫の楽しみに変えるという着眼点のもと、「孫が祖父母と一緒にサービスエリアに立ち寄ると、各サービスエリア限定のポケモンがもらえる」というアイデアを発表していました。
このチームは、おばあちゃんがどういった点に申し訳なさを感じてしまうのか、なぜ申し訳なさを感じてしまうのかといった点に共感を寄せたうえで、事業案を練っていた点が素晴らしいと感じました。
また特別審査員の方々からも、「スケールの大きな事業案で、大変楽しそうだと感じた」「事業として現実的なうえ、おもしろさもある」と、よく練られた事業案が好評でした。

 

今回の最終報告会では、「介護カフェ 憩」を提案したチーム4と、「シニア新歓」を提案したチーム2が、特別審査員の方々から2票ずつを獲得し、最優秀賞を受賞しました!
約4か月間かけて、チームのメンバーと取り組んだプロジェクトであったため、最優秀賞をいただけて、とても感慨深く、うれしい気持ちです。
しかしそれは、このプロジェクトを完走したどのチームのメンバーにも共通する感情なのではないかと思います。

議論を重ねては、振り出しに戻り、議論を深めては、行き詰まり・・・と、脳に汗をかくような学びができて、とても楽しかったです!
内田ゼミのみなさん、V.Schoolのみなさん、お疲れさまでした。

 

そして今回のプロジェクトでは、デザイン思考について講師を務めてくださった砂川さんや内田先生に、たくさんご指導していただきました。
またインタビューに快く応じてくださった方々、神戸市社会福祉協議会の方々、灘区民生委員の方々、神戸市役所つなぐラボの方々にも大変お世話になりました。
そして、最終報告会の第二部で、「行政のサービスデザインと官学連携」というテーマのもと、講演・パネルディスカッションをしてくださった皆様にもお礼申し上げます。
多くの方々にご指導、ご協力をいただくことで、まだまだではありますが、高齢者の方々に対する理解や共感を深めることができ、そして貴重で充実した学びを得ることができました。
本当にありがとうございました!


おわりに


少し長くなってしまいましたが、この記事を読んでくださった皆様、1年間を通し活動を見守ってくださった皆様にもお礼申し上げます。
ぜひ来年度の内田ゼミの後輩の取り組みも、見守っていただけると幸いです!
また現在、内田ゼミが前期に取り組んだ「あったか空間プロジェクト」にて、有志メンバーがクラウドファンディングを行っているので、そちらもご支援やページのシェアなど、応援をよろしくお願いいたします!
ぜひこちらのURLからご確認ください!↓
https://camp-fire.jp/projects/view/249764

拙い文章ではありますが、最後までご覧いただきありがとうございました!